ベンチャー転職論- ベンチャー企業への転職のすべて

ベンチャー企業への転職について考えるブログです。

「ベンチャーなのに〇〇」批判は要注意。

少し前の記事にはなりますが、スローガンアドバイザリー代表の志村麻美の取材記事がFastGrowに掲載されています。(FastGrowスローガンが運営するメディアなのでグループ内でのメディア掲載となりますが)

あらためて、ベンチャーへの転職を考える上で大事なことがまとめてありますので、補足しつつピックアップしたいと思います。

www.fastgrow.jp

給与は能力で決まらない

2つ目のポイントで書かれてもいますが、給与が能力で決まる、と思っている方は意外と多いようです。個人、組織、会社、業界・市場といった広い意味でのマーケット構造の中で、その人にいくら払えるのか?払うべきなのか?という観点で決まりますので、単純に能力が高いから給与が高いとはなりません。

転職時点で給与を上げようという人もいますが、それもやや無理のある話でして、現職があまりにも過少評価されている場合を除き、現職以上のオファーを出す理由があまりないケースが多いのも事実です。「将来的に給与を上げていきたい」と思うのは健全なことですので、入った会社で成果を出し、社内での評価を上げていくことが一番健全かつ確実な昇給ルートではないかと思います。

ベンチャーなのに〇〇」批判をする人は要注意

3つ目のポイントの「ベンチャーだからやりたいことができる」という誤解もまさに注意が必要です。現職で社内評価が低い人の多くは、組織の評価における力学がわかっていないケースが多いようにも思いますので、だいたいどこに行っても社内評価を上がりにくいものです。というか、わかっている人から見ると、社内評価を上げようともしてないとも言える状態かもしれません。

現職で既にベンチャー企業で働いている皆さんにもお伝えしたいポイントになりますが、ベンチャーなのにチャレンジできない」「ベンチャーなのに自由がない」「ベンチャーなのに新規事業ができない」みたいな愚痴を言う暇があったら、しっかりと社内での評価を上げて、信頼されて任せてもらえる人になる努力をするほかありません。

このように「ベンチャーなのに〇〇」で自分がいる組織を批判される方々をたまに見かけますが、だいたいが社内で評価されてないケースも多いです。まずは今いる組織でご自身が活躍する、社内で評価をしっかり得られるように信頼構築などの努力をする、といったことは、ベンチャーかどうか問わずどんな組織においても組織である以上、必要なことかと思います。

とは言え本当にベンチャーぽくないと感じる場合は

組織規模を問わず、ベンチャーぽい社風とそうではない社風はあるものです。本当にベンチャーぽい環境で思い切りチャレンジしたいという方にとっては、ある意味、ベンチャーぽくないという言い訳が通用しないフェーズを選んでみるのも一つの手です。

最近は数人のスタートアップや20名以下のスタートアップからの人材採用の相談が増えています。リファラルで採用することが多いフェーズではありますが、ピンポイントに精度高く紹介してくれるエージェントへの期待は大きい領域でもあります。

ベンチャー転職特化エージェントGoodfind Careerでも、数人から数十人規模のスタートアップでの決定実績が増えています。メディアにもまだ出てないスタートアップもありますので、気になる方は一度、情報交換かねてご相談ください。

銀行が縮小する時代の始まり?

週末、父の日参観で子どもの幼稚園に行った後、大手町の本屋さんに行ったら「銀行員 大失職」というすごいタイトルの本が、一番良い位置にずらーっと平積みされていました。そんな週初め、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

ここ30年で銀行という就職先の意味合いは激しく変わり続けている

2000年に大学を卒業し、社会に出た世代なのですが、当時の新卒採用では日本興業銀行が新卒採用をしていました。その後、第一勧銀と富士銀行と合併してみずほが誕生します。

まだ都市銀行がたくさんあった時代で、メガバンクという言葉はなかった時代です。
(たしか、当時は、第一勧銀、富士、東京三菱、さくら、住友、三和、東海、大和、あさひ、という名前の都市銀行がありました)

2000年は就職氷河期で、97年から98年にかけて山一証券の倒産や、長銀日債銀北海道拓殖銀行の倒産などたくさんの金融大手が傾き始めた流れを受けて、あまり金融機関は人気ではなかったように記憶します。

それでも、なんだかんだで銀行を受けに行く学生は多かったですし、私もIT業界志望だったにも関わらず、銀行も一応見ておこうということで、いくつか受けにいきました。

結果的に、同級生で優秀だった人が銀行に就職したという記憶はなく(忘れているだけかもしれません)、何人かいたはずの優秀な人も、後にMBA留学などしてその後辞めて外資に移っているケースは多い印象です。

私よりも10個上の世代、すなわち90年前後に社会に出た世代は、バブル全盛期で、日本の金融機関は世界最強と言われて、興銀、長銀などをはじめ銀行に最優秀層が入る時代だったはずです。

そして2000年前後の世代では、潮目は変わり、2000年以降メガバンク化していく流れの中で、最優秀層はますます受けに行かないセクターになっていったように思います。

代わりに台頭してきたのは、外資系金融、証券大手の投資銀行部門、そして外資戦略コンサルティングファームなどでしょう。

1万人削減で済むのか?自動化もそうだがそもそも供給過多では?

今ここにきて、世界的にも、大手金融グループが、AIやFinTech、ブロックチェーンの技術トレンドを受けて、人員削減の方針・見通しを次々を発表しています。

MUFGでも10年で1万人の削減というニュースが先日出ていましたが、

www.bloomberg.co.jp

これは驚きというよりも、私の周りのビジネスに詳しい人ほど、1万人じゃ済まないのでは?14万人から1万人減るだけ?という感想の方が多い印象です。

余剰人員を相当抱えているはずだし、今現在、紙の書類でFace to Faceでやっていることもデータで自動化される部分も多くなるでしょうから、かなりの人数が削減されてもおかしくないと言えそうです。

そもそも、テクノロジーの影響とか言う前に、日本の産業システムの歴史・経緯を考えても、今後、銀行は縮小する運命にあると論理的に考えれば予測できる話だとも思います。

もともと、戦後の復興の流れで世界の工場として日本の製造業が発展してきた過程で、製造業が発展するためには、工場をつくって仕入れをして設備投資して、在庫を抱えてとまさに金融がめちゃくちゃ重要な役割を担ってきたわけです。

それが、歴史的に見ても日本の産業界で銀行が偉いとされるポジションを占めてきた背景となっています。親世代の中での銀行の印象が良いのもそのためでしょう。

周知のとおり、今は製造業中心ではなくなり、日本の産業構成もサービス業やIT領域が増えてきましたので、製造業ほどお金が必要じゃない業種・業態が増えており、また資金調達の方法もエクイティなど含めて多様化しています。

おまけに、そもそも銀行金融の役割は、事業家をお金の面から支えることなわけですが、日本の現状課題は事業家が少ない、足りないことです。お金は余っており、お金の向かう先となる魅力的な事業に挑む事業家の数が足りない。

そんな需給を考えても、あきらかに今の状況は金融セクター(特に銀行)は供給過多な状態ではないでしょうか。

そんなマクロな環境変化を考えれば、AIだとFinTechだの叫ばなくても、銀行員大失職時代がやってくるというのは予想できたと思うのですが。

(Facebookとかブログとか読まないかもしれないけど)若手銀行員の皆さんへ

さすがに近年は、東大や早慶の中でも、賢くしっかり世の中の動きを勉強している層は、銀行には就職していないのですが、あまり考えずに、親が喜ぶから悪くない選択だと思って、一旦採用数も多い銀行の内定で手を打ってしまった層の人たちは、本当に将来をしっかり考えた方が良いでしょう。

銀行の中でFinTechの新しいビジネスやブロックチェーンを使った何かを始めるということはあるにはあるでしょうが、そういうことを主導できる人・部署は本当に一部でしょう。

もし、銀行内でそうした仕事に関わりたいなら、新卒で入って異動を待つようでは、待っている間に、使えない人間になるリスクの方が大きいです。

むしろ、外で修業してテクノロジービジネス側を経験してから、内部の余剰人員を削減した後で行なわれるスペシャリティを求める中途採用で入り込む方が、期待される役割も明確で力を奮うことができる可能性があるので、おすすめかと思います。

 

第二新卒での転職を考える前に、成長カーブの話をしよう。

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入社3年未満での転職は、一般的には第二新卒と呼ばれます。特に、入社1-2年目での転職は第二新卒として扱うケースが多いようです。

ベンチャーや成長企業で早い段階から仕事をバリバリやっている若手にとっては、2-3年目の時点で、かなり業務経験を積んでいるケースもあるので、第二新卒ではなく、普通に経験者としてキャリア採用扱いになることも多いです。

第二新卒層で転職を考える人は、いろいろな要因があると思うのですが、ときにお話を聞いているともったいなと感じることがあります。

転職しない方が良いのになぁと思うケース

入社時点から上り始める一つ目の成長カーブを超えた時点でやってくる成長の踊り場にいて、本当は2つ目の成長カーブを見つけられるチャンスがあるのに、気づけないケースです。

入社2年目や3年目で成長カーブを上りつめるわけですが、やる気もあって向上心もあり優秀な若手あるケースが多いです。

そんな優秀な若手であるからこそ、2つ目の成長カーブを見つけられれば、そのまま経営層に近いところまで上っていける可能性があるはずなのに。

自分では見つけることができず、「この会社ではもう学ぶことがない」と言い捨てて、わかりやすい成長カーブを探しに、別のフィールドを見てしまいます

別のフィールドを見れば、当然はじめての分野ですので、わかりやすく上り坂が発見できます。そこを登ることで成長実感を取りに行くことと引き換えに、さらに高みに上るチャンスを捨てていることに気づかない人が多いのではないでしょうか。

上司や(ベンチャーであれば)経営陣と率直に対話をすべし

2つ目の成長カーブを見つけるのは意外と難しいものです。自分だけで考えて見つけるよりも、上司にも相談した方が良いです。今働く会社がベンチャーであれば、経営陣に悩みをぶつけてみて、一緒に次の成長カーブを見つけて設定することも有効です。

逆に、それができない人は、次の転職先でも最初の成長カーブを上り終えた後に迷子になり、また次の転職先を探すことになる可能性が高いです。

ですので、転職を決める前に、上司・経営陣をつかまえて、自分の上るべき成長カーブについて語り合えるのが理想です。

レイヤーが上がれば上がるほど、自分にとっての成長カーブは、会社としての成長課題ともリンクしてきますし、経営テーマからブレークダウンされた一部を担うという話になってきますので、経営視点を共有する意味でも重要なセッションとなるはずです。

※逆の視点で見れば、会社側としては、優秀な若手の成長カーブの飽和を察知して、次の成長カーブをタイムリーに議論して提示できるかどうかが、リテンション力ということになるのでしょう。

 

将来起業したいなら、看板のない会社に行くべし。

ファストグローにて全3回で連載したキープレイヤーズ高野さんとスローガン代表・伊藤の対談記事ですが、3回目がこちらです。

www.fastgrow.jp

全3回の対談記事へのリンクまとめです。

ベンチャーの待遇の真実。ベンチャーだから給与が下がるわけではない。 | FastGrow

外コン・外銀出身は少なくなる?ベンチャーで活躍する人材とは? - ベンチャー転職論- ベンチャー企業への転職のすべて

将来起業したいなら、看板のない会社に行くべし。 | FastGrow

外コン・外銀出身は少なくなる?ベンチャーで活躍する人材とは?

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前回のこちらの記事ベンチャーの待遇の真実。ベンチャーだから給与が下がるわけではない。 | FastGrowに続きまして、ファストグローにてキープレイヤーズの高野さんとの対談内容を記事として公開しました。

www.fastgrow.jp

今回は、ベンチャーで活躍する人材をテーマにして、これまで外資コンサルや外資金融出身者が多かった背景や、最近の動向について語っています。

 

ベンチャーの待遇の真実。ベンチャーだから給与が下がるわけではない。

前回のブログ記事である、こちらの

venture-tenshoku.hatenablog.com

は大変な反響で多くの方に読んでいただきました。言葉足らずだった部分もあったようで、一部誤解を与えてしまった方々からは補足のコメントやフォローのコメントもいただき大変ありがたく思っております。

続編と言ってはなんですが、今回、ベンチャーへの転職と言えば日本でも有数の実績をお持ちのキープレイヤーズ代表の高野秀敏さんとの対談をさせていただきました。

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www.fastgrow.jp

3部作となっておりますので、続編も公開されましたら、こちらでご案内いたします。

ベンチャー転職で失敗しないために知っておきたい10か条

これまで数多くのベンチャー企業・スタートアップの中途採用支援、そして個人の方からのベンチャー転職の相談を受けてきました。自分たち自身も創業12年目の会社ですが、これまで自社の中途採用もしてきました。

そうした経験を踏まえて、ベンチャー企業への転職、スタートアップへのジョインを考えるにあたって、失敗しないために知っておきたいことをまとめてみたいと思います。 

1.「ベンチャーに行く=リスクをとる」だから給与を上げたいという考えは間違い。

まず、たまに大企業とかコンサルティングファームにいる人でこういう考え方をする人がいるのですが、少し考え違いをしているのでは?と思います。

本人としては、「ベンチャー転職=リスクテイク」なので給与は現職よりも上げないと行く意味がない、とかリスクをとることのマイナスに対して給与が上がらないなんて割に合わないと思っているようです。

しかし、採用側の視点に立てばわかることですが、ベンチャーでの活躍可能性が保証されていない大企業人材やコンサル人材を採用すること自体が企業側にとってもリスクですので、最初から高い給与を出す理由がありません。

でも、ハイリスクとハイリターンはセットなはず。はい、そのとおりです。ここで言う、リスクテイクとは、ベンチャーに行って、現職よりも一時的に給与が下がって活躍できるかどうかもわからないリスクをとるというところまでセットでリスクテイクであり、その結果として、活躍をして中核メンバーとして昇進していけば昇給も早いでしょうし、ポジションもついてきます。そういう意味でハイリターンは実現されるでしょう。

そもそも、ベンチャー側で歓迎される人は、「現職はこれぐらいもらっていますが、これはブランド企業にいるからもらえているだけで実力以上にもらいすぎていると思っています。なので下がってかまいません。ちゃんと活躍し、結果を出したらそれ相応に評価される環境であれば問題ないです」と言えるようなタイプの人ですね。

2.ベンチャーに行くならそれなりのポジションでという勘違い

ちなみに、給与水準の話とセットで、ポジション・役職も同様の考え方が必要です。ブランド企業に勤めて自分はすごいと勘違いした若手が、ベンチャーに行くならそれなりのポジションじゃないと行きたくない、という思考になっているケースがありますが、これもちゃんちゃらおかしい話です。

「ポジションは気にしません。いきなりマネジャーとかで入るのも、既存のメンバーの皆さんに失礼ですし、納得感ないと思うのでいちメンバーで入らせてください。その上で、自他ともに認められた上で、マネジメントポジションには挑戦してみたいです」というぐらいのスタンスが理想ではないでしょうか?

3.ベンチャーに行けば一攫千金とかではない。

これも誤解している人が一定数いる気がしますが、ベンチャーに行って、上場したらお金持ちになれるという話もそんなに単純な話ではないです。すぐにストックオプションがもらえるかどうか?も、よほど幹部ポジション、幹部候補としての採用でない限り、気にすべき話ではないでしょう。

勿論、ベンチャー企業によっては、ストックオプションを社員に広く発行したり、社員持株会があったりするので、エクイティのインセンティブが広く用意されている会社もありますが、創業初期からいるメンバーや役員クラスの要職にいる方々に限られるケースが多いです。

そもそもまだ転職前で、活躍もしてない人が、エクイティインセンティブももらう方が気持ち悪いし、創業初期からいる他のメンバーに申し訳ないと思えるぐらいの人の方が幹部にふさわしいメンタリティかと思います。(既に他社で経営陣をやっていたクラスの人は最初から求めても良いと思いますが)

4.VCが入っている=安心というほど単純ではない。

よくベンチャー企業を選ぶ際には、VCが投資しているところを見ると良い、とアドバイスする人が世の中にはいますが、間違ってはいないのですが、そんなに単純な話でもないかなと思いますので注意が必要と思います。

VCが入っている=安全というわけでもないです。逆に、毎年のようにVCから調達し続けるベンチャーは、何度もいろんなところから調達できてすごい!という見方もできますが(事実、それだけ期待されている、プロに認められているという側面もありますが)、見方を変えれば、お金が必要(=まだ赤字)なのかな?という見方もできます。

特に最近は、日本でもVC投資のプレイヤーが増えてきたこともあり、投資のハードルは下がっています。私たちが把握している範囲でも、VCからの調達を機に、一気に人員採用を強化したものの、売上が計画に追いつかず、一気にリストラをしたスタートアップの噂も多く聞くようになりました。

5.VCが入っていないところも優良ベンチャーが多い。

VCが入ってないのに成長し続けている会社もあり、それはそれですごいことです。早期に利益を上げて自己資本を積み上げて、銀行借入もVCからの調達も必要なく、それで数百人規模まで成長している未上場のベンチャー企業はぱっと思いつくだけでも3-4社はあります。

特にこういう会社は、VC界隈やスタートアップ系のメディアでは取り上げられにくいので、スタートアップ業界通の人たちからも、比較的ノーマークになりやすい会社が多いです。

私たちは、採用文脈で仕事をしているので、必ずこうした企業との接点も持つことができますので、情報は集まって来ます(投資を受ける必要がない自己資本ベンチャーも採用には困っているケースが多いため) 

6.転職エージェントに求人を依頼しているかどうかは一つの指標になる。

まだ資金的に余裕がなく、売上・利益もまだそこまでじゃないベンチャーの場合には、経営陣の知り合い伝手だったり、Wantedlyなどを使ってまずはコストをかけずに採用活動をやることが多いです。

転職エージェントにオーダーを出しているということは、それだけ採用ニーズがちゃんとあり、紹介フィーを払ってでも採用したいと思っているので、ある程度の企業体力(資金調達および売上・利益の見込み)がある状態と見て良いと思います。

※ただ、多くの転職エージェントは、採用枠数の大きいメガベンチャーや大手企業への支援に集中するので、社員20名以下のスタートアップを積極的に紹介してくれるエージェントは殆どいないです。

そんな中、私たちはベンチャー転職に強いエージェントを自負しています。紹介先も数名のスタートアップからありますし、その上でラインナップを厳選しています。

7.フェーズ(時期)によって求人ニーズがめまぐるしく変わるので応募タイミングは大事。

ベンチャーはビジネスサイドの状況もスピーディに変化します。なので、採用ニーズもかなり頻繁に変わっていると思って良いです。数ヶ月前に募集していたポジションがもう募集してなかったり、逆に今応募したらポジションがない、と言われたケースも、半年後に応募していたら、採用される可能性もあります。

こればかりはタイミングやご縁もあると思うので、難しいところですが、私たちのようなベンチャー転職に強いエージェントから情報を得ることで、ベストな応募タイミングを見極めることはできるかなと思います。

採用サイトから直応募したりWantedlyから話を聞きに行こうとして無視されていた候補者が数ヶ月後に適切なタイミングでエージェントから応募して採用されたケースもあります。

8.求人サイトや募集要項上の募集ポジション以外にも可能性はあることが多い。

求人の状況は結構変わるものです。なので人事の認識とサイト上に出ている募集要項がリアルタイムで同期していることは少ないです。さらに言うと、経営者と人事の頭の中もリアルタイムでシンクロしていないケースも多いのです。

私たちのようなベンチャー転職に強いエージェントであれば、経営者とのダイレクトなパイプがあるので、募集要項のどこにもあてはまらない人でも、「こんな人いるんですが興味ありますか?」という聞き方で、採用可能性を切り開くこともできます。

9.ベンチャーは1-2年で大きく変わるので数年以上前の情報はあてにならない。

最近は、転職会議Vorkersなどのクチコミ情報も参考にする人も増えているようです。

ただ注意が必要なのは、この手のクチコミは何年か前に在籍していた人の情報であることも多いです。ベンチャーやスタートアップにとって、数年前ははるか昔のごとく、別の会社と言っても良いぐらい変化しますので、現状を推測するに参考にならないことも多いです。

また、ベンチャーはだいたい50人ぐらいの組織規模前後で、組織崩壊を起こすことも多く、そのときにネガティブなことを思って辞めて行く社員もいます。そうした崩壊を乗り越えて強い会社になっていくことも多いので、そうした過去のネガティブ情報に過剰に反応するのはもったいないことかなとも思います。

10.未上場企業でも経営数字を確認する方法もある。

上場ベンチャーであればIRを見れば数字は開示されていますので是非チェックしてみましょう。未上場の場合には、ほぼ数字がわからないケースが多いです。

確認する手段としては、一つはその会社の人に聞いてみるという手がありますが、上場準備中だったりすると、数字を出すことにセンシティブになっているケースもありますので教えてもらえないかもしれません。ただ、上場準備中であれば、官報に決算公告を出している可能性が高いので、官報の情報をチェックするのも一つの方法です。

官報の情報は膨大で拾うのが大変なのですが、主要な会社の決算公告をピックアップしているブログがいくつかあるので便利です。

kessan-kanpo.blogspot.jp

kanpo-kanpo.blog.jp

ameblo.jp

あとは、帝国データバンクで情報をとる方法もあります。1件あたり490円で会社情報をとることができます。

www.tdb.co.jp

最後にベンチャー企業への転職をお考えなら

私たちが運営する、ベンチャー転職・スタートアップ転職に特化したエージェントサービスは、ベンチャーに詳しくて、かつベンチャー転職特有のポイントをおさえたアドバイスが可能なエージェントサービスです。自信をもっておすすめできますので、ぜひ一度ご相談ください。

career.goodfind.jp