ベンチャー転職論- ベンチャー企業への転職のすべて

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銀行が縮小する時代の始まり?

週末、父の日参観で子どもの幼稚園に行った後、大手町の本屋さんに行ったら「銀行員 大失職」というすごいタイトルの本が、一番良い位置にずらーっと平積みされていました。そんな週初め、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

ロジカリーに以下の記事が投稿されていますので、私も便乗して「銀行と私」的な振り返りを書こうと思います。

logically.jp

ここ30年で銀行という就職先の意味合いは激しく変わり続けている

2000年に大学を卒業し、社会に出た世代なのですが、当時の新卒採用では日本興業銀行が新卒採用をしていました。その後、第一勧銀と富士銀行と合併してみずほが誕生します。

まだ都市銀行がたくさんあった時代で、メガバンクという言葉はなかった時代です。
(たしか、当時は、第一勧銀、富士、東京三菱、さくら、住友、三和、東海、大和、あさひ、という名前の都市銀行がありました)

2000年は就職氷河期で、97年から98年にかけて山一証券の倒産や、長銀日債銀北海道拓殖銀行の倒産などたくさんの金融大手が傾き始めた流れを受けて、あまり金融機関は人気ではなかったように記憶します。

それでも、なんだかんだで銀行を受けに行く学生は多かったですし、私もIT業界志望だったにも関わらず、銀行も一応見ておこうということで、いくつか受けにいきました。

結果的に、同級生で優秀だった人が銀行に就職したという記憶はなく(忘れているだけかもしれません)、何人かいたはずの優秀な人も、後にMBA留学などしてその後辞めて外資に移っているケースは多い印象です。

私よりも10個上の世代、すなわち90年前後に社会に出た世代は、バブル全盛期で、日本の金融機関は世界最強と言われて、興銀、長銀などをはじめ銀行に最優秀層が入る時代だったはずです。

そして2000年前後の世代では、潮目は変わり、2000年以降メガバンク化していく流れの中で、最優秀層はますます受けに行かないセクターになっていったように思います。

代わりに台頭してきたのは、外資系金融、証券大手の投資銀行部門、そして外資戦略コンサルティングファームなどでしょう。

1万人削減で済むのか?自動化もそうだがそもそも供給過多では?

今ここにきて、世界的にも、大手金融グループが、AIやFinTech、ブロックチェーンの技術トレンドを受けて、人員削減の方針・見通しを次々を発表しています。

MUFGでも10年で1万人の削減というニュースが先日出ていましたが、

www.bloomberg.co.jp

これは驚きというよりも、私の周りのビジネスに詳しい人ほど、1万人じゃ済まないのでは?14万人から1万人減るだけ?という感想の方が多い印象です。

余剰人員を相当抱えているはずだし、今現在、紙の書類でFace to Faceでやっていることもデータで自動化される部分も多くなるでしょうから、かなりの人数が削減されてもおかしくないと言えそうです。

そもそも、テクノロジーの影響とか言う前に、日本の産業システムの歴史・経緯を考えても、今後、銀行は縮小する運命にあると論理的に考えれば予測できる話だとも思います。

もともと、戦後の復興の流れで世界の工場として日本の製造業が発展してきた過程で、製造業が発展するためには、工場をつくって仕入れをして設備投資して、在庫を抱えてとまさに金融がめちゃくちゃ重要な役割を担ってきたわけです。

それが、歴史的に見ても日本の産業界で銀行が偉いとされるポジションを占めてきた背景となっています。親世代の中での銀行の印象が良いのもそのためでしょう。

周知のとおり、今は製造業中心ではなくなり、日本の産業構成もサービス業やIT領域が増えてきましたので、製造業ほどお金が必要じゃない業種・業態が増えており、また資金調達の方法もエクイティなど含めて多様化しています。

おまけに、そもそも銀行金融の役割は、事業家をお金の面から支えることなわけですが、日本の現状課題は事業家が少ない、足りないことです。お金は余っており、お金の向かう先となる魅力的な事業に挑む事業家の数が足りない。

そんな需給を考えても、あきらかに今の状況は金融セクター(特に銀行)は供給過多な状態ではないでしょうか。

そんなマクロな環境変化を考えれば、AIだとFinTechだの叫ばなくても、銀行員大失職時代がやってくるというのは予想できたと思うのですが。

(Facebookとかブログとか読まないかもしれないけど)若手銀行員の皆さんへ

さすがに近年は、東大や早慶の中でも、賢くしっかり世の中の動きを勉強している層は、銀行には就職していないのですが、あまり考えずに、親が喜ぶから悪くない選択だと思って、一旦採用数も多い銀行の内定で手を打ってしまった層の人たちは、本当に将来をしっかり考えた方が良いでしょう。

銀行の中でFinTechの新しいビジネスやブロックチェーンを使った何かを始めるということはあるにはあるでしょうが、そういうことを主導できる人・部署は本当に一部でしょう。

もし、銀行内でそうした仕事に関わりたいなら、新卒で入って異動を待つようでは、待っている間に、使えない人間になるリスクの方が大きいです。

むしろ、外で修業してテクノロジービジネス側を経験してから、内部の余剰人員を削減した後で行なわれるスペシャリティを求める中途採用で入り込む方が、期待される役割も明確で力を奮うことができる可能性があるので、おすすめかと思います。

銀行員大失職時代のキャリアサバイバルがついに始まっている | ロジカリーで紹介している本も是非読んでみてください。